日本原燃 

2012年2月3日

ガラス溶融炉B系列における流下性回復に向けた作業について


 当社は、1月10日からガラス溶融炉B系列の熱上げを開始し、同月24日からは模擬ビーズを炉内に入れ、ガラスを流下させておりますが、流下速度が遅くなったことから、これまで実績のある直棒による回復操作や、炉内の温度調整による回復操作を行ってまいりました。
 しかしながら、これまでの操作の結果、一時的な回復は見られたものの、恒常的な回復に至っておりません。

 今回立ち上げたガラス溶融炉B系列は、アクティブ試験第4ステップ、第5ステップでガラス溶融炉A系列が運転している間、並行して熱上げした状態で保持をしておりましたが、流下を行ったのは、この間、一度であり、これまで何度か流下を行っているガラス溶融炉A系列とは運転状態が異なります。

 こうした運転状態の違いや、これまでの流下状況や直棒による回復操作状況等から、流下速度が低下した原因については、現時点では、流下ノズル部において、①炉内レンガのはく離片、②間接加熱装置などからの酸化皮膜、③結晶化したガラスなどがスムーズな流下を妨げているものと推定しております。

 以上のような状況を踏まえ、当社では、事前確認試験に向け、万全を期す観点から、より確実に流路を確保するための作業の一環として、これまで作業実績のある異物除去装置を用いた作業を行うことといたしました。

 本日(2月3日)から準備作業として、まずガラス溶融炉B系列を停止し冷却を開始いたしました。その後、先端がダイヤモンドコアドリルとなっている装置を流下ノズルの下に取り付け、底部にある電極の上まで回転させながら差し込み、流下を妨げているものを取り除いた後、溶融炉の熱上げを実施し、流下を確認いたします。
 また、取り除いたものを採取し、分析してまいりたいと考えております。

 当社では、引き続き安全を最優先に、慎重の上にも慎重に作業を進めてまいります。

以上

 異物除去装置の概略図


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