日本原燃 

2012年1月5日

ガラス固化設備に係るアクティブ試験(事前確認試験)の準備開始について


 当社は、ガラス固化設備に係るアクティブ試験(事前確認試験)について、ガラス溶融炉B系の熱上げに向けた最終的な確認を昨年末までに完了したことから、昨日(1月4日)の夕刻から熱上げの準備作業を開始いたしました。

 具体的には、熱上げに必要な第一酸回収蒸発缶※1、高レベル廃液濃縮缶※2、高レベル廃液ガラス固化廃ガス処理設備※3の設備を順次稼働させていきます。現時点でこれらの準備作業には、開始後1週間から10日程度要する見通しです。

 その後、熱上げを開始し、熱上げ完了には約2週間程度要する見通しです。

 熱上げ完了後は最初に模擬ビーズを用いたガラス固化設備の作動確認を実施し、その後、模擬廃液を供給して事前確認試験に着手する計画です。
 なお、事前確認試験の開始は、現時点で1月下旬から2月上旬となる見通しです。

※1 第一酸回収蒸発缶: ウランやプルトニウムを抽出する際に使用した硝酸を再利用するため、硝酸を蒸発処理することで廃液と分離する装置であり、第一酸回収蒸発缶は高レベル廃液濃縮缶等から発生した使用済の硝酸を回収し処理する。
※2 高レベル廃液濃縮缶: 放射性物質濃度が高い廃液(高レベル廃液)を受け入れ、蒸発・濃縮する設備である。
※3 高レベル廃液ガラス固化廃ガス処理設備: ガラス溶融炉から発生する廃ガスを処理する設備である。なお、廃ガスの洗浄による洗浄廃液は、高レベル廃液濃縮缶に戻され処理される。

以上


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