日本原燃 

2011年7月29日

環境試料からの人工放射性核種の検出について


 当社では、原子力安全委員会が決定した「六ヶ所再処理施設周辺の環境放射線モニタリング計画について」に基づき、環境試料中の放射性物質濃度等の調査を行っています※1

 この調査で分析した試料のうち、2011年3月31日から2011年4月28日に採取した降下じん(1ヶ月に1回の頻度で調査を実施)、及び2011年6月10日に採取した魚類(3ヶ月に1回の頻度で調査を実施)に、極微量の放射性物質(セシウム137等)が検出されましたが、国の暫定規制値※2を十分下回る等、低い値となっています。

 なお、当社施設からの放射性物質の放出に異常はなく、また、半減期の短いセシウム134(半減期約2年)がセシウム137(半減期約30年)と同等程度に検出されていることから、東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故の影響が考えられ、当社施設からの影響ではないと考えています。

再処理施設敷地内露場における降下じんのセシウムの測定結果
核種 測定値 試料採取期間
セシウム134 64ベクレル/平方メートル 2011年3月31日
   〜4月28日
セシウム137 62ベクレル/平方メートル
(注) なお、この採取期間においても空間放射線量率の測定結果に異常は認められておりません。

六ヶ所村前面海域における魚類のセシウムの測定結果
核種 測定値 試料採取日
セシウム134 6.6ベクレル/キログラム・生 2011年6月10日
セシウム137 7.3ベクレル/キログラム・生
(注) 魚類については、国の暫定規制値500ベクレル/キログラムの約1/35であり、国の暫定規制値を十分に下回っている値です。

(参考)
※1: 本調査による測定結果は、今後、原子力安全委員会へ報告し、原子力安全委員会 放射線防護専門部会 環境放射線モニタリング中央評価分科会で審議されます。
※2: 国の魚類の暫定規制値とは、「魚介類中の放射性ヨウ素に関する暫定規制値の取扱いについて」(厚生労働省)における魚の放射性セシウムの暫定規制値です。

以上


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