日本原燃
2007年11月21日
 
米国エネルギー省とのGNEPの公募に関する契約締結について
 

 

 当社はこのたび、GNEP構想における「原子燃料リサイクルセンター」および「先進リサイクル炉」の概念設計等の検討に関する、米国エネルギー省(DOE)からの受託契約をアレバ社、三菱重工業株式会社などと共同で締結しました。

 GNEPは、米国ブッシュ大統領による新しいエネルギー政策の一環として、2006年2月にDOEが打ち出したグローバルな原子燃料リサイクル構想です。具体的には、使用済燃料から得られるプルトニウムなどを燃焼させることでウラン資源の有効利用を促進する一方、経済的な燃料を供給する信頼できる枠組みを構築することにより、核拡散リスクの軽減などをはかることを狙いとしています。

 本受託は、当社、アレバ社、三菱重工業株式会社を中心とするチーム(国際原子燃料リサイクルアライアンス)を構成する6社(注)が共同で実施するものであり、本受託において、軽水炉の使用済燃料を再処理してMOX燃料に加工する「原子燃料リサイクルセンター」と、そこで回収されたプルトニウムなどを燃焼させる「先進リサイクル炉」について、主に、事業計画、技術開発のロードマップ、施設の概念設計などを検討し、DOEに報告することとなります。
 なお、これらプロジェクトを推進・管理していくため、当社、アレバ社、三菱重工業株式会社の3社は共同で現地法人を設立するべく準備を進めております。

 当社は、本受託において、最新鋭の六ヶ所再処理工場の設計・建設経験をもとに、「原子燃料リサイクルセンター」の概念設計をアレバ社とともに実施する他、同センターの安全設計の基本方針および保障措置に関する技術検討を実施し、GNEP構想の具体化に向けて貢献する所存です。

 
以上

(注)
国際原子燃料リサイクルアライアンスの構成会社:日本原燃、三菱重工業株式会社、アレバ社、BMI社、BWXT社、WGI社

(参考)
原子燃料リサイクルセンター(NFRC:Nuclear Fuel Recycling Center):GNEPの枠組みの中で再処理と燃料製造を行うために建設される施設。統合核燃料取扱センター(CFTC)ともいう。

 

index