日本原燃
2007年9月25日
 
アレバ社との原子燃料リサイクル分野での提携強化について
 

 

当社の兒島伊佐美社長とアレバ社のアンヌ・ロベルジョン社長はこのたび、両社の原子燃料リサイクル分野における協力を延長、拡大する包括的提携契約(グローバル パートナーシップ アグリーメント)を締結しました。
この契約には、大きくわけて次の2つの分野に係る協力関係が取り決められています。

一つ目は、両社が保有する姉妹プラントである六ヶ所再処理工場とラ・アーグ再処理工場の工業的有効性(産業的な優位性)の更なる強化に共同して取り組むこと。これには、共通の技術課題を最適化するための“共同チーム”の創設が含まれる。

二つ目は、両社が共に協調し、グローバル ニュークリアー エネルギー パートナーシップ(GNEP)のような国際舞台での原子燃料リサイクル活動の推進にあたること。

 この提携は、当社が六ヶ所再処理工場の設計にあたり、ラ・アーグ再処理工場をその基本として選び、1987年に当社とアレバ社との間で締結された長期的契約関係を踏まえたものです。

 原子力エネルギーの“ルネッサンス”の動きが原子燃料リサイクルへの関心を再び新たに引き起こしている今、当社とアレバ両社の専門的知識が原子燃料リサイクル産業の商業的発展のための将来の具体化への貴重な軌道となります。

 これに関連して、当社とアレバ社は、米国エネルギー省が要請している統合核燃料取扱センター(CFTC)<注> の概念設計を共同して進めています。

 兒島伊佐美社長とアンヌ・ロベルジョン社長の会談後、ロベルジョン社長は次のように述べました。
 “原子燃料のリサイクルは、将来の原子力にとって明らかに必須な手段である。日本原燃とアレバ社は、永年にわたり日仏両国の原子燃料リサイクルを産業として推進してきた。”
 一方、兒島伊佐美社長は次のように付け加えました。

 “我々は、かねてより成功裡に進めてきている歴史的な両社の協調関係を、更に強化できて嬉しく思う。同時に、両社は今後も原子力のバックエンド産業の最高水準の実績を残すことができるよう協力して取り組むこととしたい。”

<注>

CFTCは、グローバル ニュークリアー エネルギー パートナーシップ(GNEP)の枠組みの中で建設される統合核燃料取扱センター。
再処理と燃料製造を行う。

 

index