その後、本事象が発生した原因等について調査・検討を行ってきましたが、本日、原因および再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。 |
|
|
○ |
調査結果 |
|
事象発生後、図「ディーゼル機関の制御・故障検出概略図」に示すディーゼル発電機A号機の故障警報(ディーゼル機関の回転超過を防止する機能が作動)が発報した要因について調査しました。結果は以下のとおり。 |
・ |
ディーゼル機関(制御部、伝達部、動作部)および電気設備のうち回転数を電圧に変換する機器について、設定値や動作値の変動は認められず、動作不良に至るような異常も認められませんでした。 |
・ |
電気設備のうち故障電圧を検知する機器は、設定値97.00V[メーカ整定誤差±2.5V(許容値94.50〜99.50V)]に対し、実際の動作値は89.43〜95.90Vまで低下し、また、一定しない状態であることを確認しました。 |
|
 |
|
|
○ |
推定原因 |
|
調査結果から今回のディーゼル発電機A号機の故障警報(ディーゼル機関の回転超過を防止する機能が作動)が発報した原因は、故障電圧を検知する機器の動作値が、ディーゼル発電機A号機が起動した際の回転数を電圧に変換する機器の電圧以下に低下したため、故障電圧を検知する機器が動作したものと考えられます。
また、故障電圧を検知する機器の動作値が一定しない状態であり、事象発生後の2回の起動確認では、ディーゼル発電機A号機が起動した際、回転数を電圧に変換する機器の電圧より故障を検知する機器の動作値が高い状態となっていたため、故障として検知せず、正常に起動できたと考えられます。
なお、故障電圧を検知する機器の動作値が一定しない状態となった原因は、基準電圧を作る回路が部品の経年劣化により安定した基準電圧を作れない状態になったためと考えられます。 |
|
|
○ |
再発防止対策 |
|
@ | 故障電圧を検知する機器を新品に交換し、交換後のディーゼル発電機A号機が正常に起動することを確認しました。また、ディーゼル発電機B号機についても、故障電圧を検知する機器を交換しました。 | A | ディーゼル発電機年次点検項目に故障電圧を検知する機器の動作試験を追加し、作動範囲を定め確認するよう点検要領書を改正しました。 |
|
|
|
|
以上 |