日本原燃
【B情報】(2010年12月20日掲載、2011年8月24日原因及び再発防止対策掲載)

精製建屋

  精製建屋における極低レベル無塩廃液受槽ポンプBドレン配管接続部からの漏えいについて

 12月19日(日)17時38分に極低レベル無塩廃液受槽※1内の溶液をサンプリングするため、極低レベル無塩廃液受槽ポンプ※2Bを起動しました。
 その後、19時頃、サンプリングのため当社当直員が現場に到着したところ、極低レベル無塩廃液受槽ポンプB付近に液溜りを発見したことから、19時08分に当該ポンプを停止しました。現場状況を再確認したところ、当該ポンプのドレン配管接続部からの漏えいであること及び漏えいが停止していることを確認しました。
 漏えいした液体は、約2.4リットル(放射性物質は検出限界未満)と推定しました。
 本事象による人及び環境への影響はありませんでした。
 今後、原因調査を行った後、復旧する予定です。


※1 極低レベル無塩廃液受槽 精製建屋で発生する極低レベル廃液を受け入れるための貯槽
※2 極低レベル無塩廃液受槽ポンプ 極低レベル無塩廃液受槽に受け入れた廃液を低レベル廃液処理建屋に移送するためのポンプ(A・B2台)

  概要図
   
 
 その後の調査の結果、当該ポンプのドレン配管接続部から漏えいした原因及び再発防止対策は以下の通りです。
   
原因
   本事象は、ポンプ起動時の空運転(液が吸い上がらない状態でのポンプの運転)を長時間実施したことによる内部部品の損傷により、ポンプの振動が大きくなったためにドレン配管接続部で金属疲労が発生し、運転を重ねることで、き裂が発生・進展し、ポンプ内包液の漏えいに至ったものと評価しました。
   
再発防止対策
   当該配管を同一仕様の新規配管に交換するとともに、当該ポンプを対象とした振動測定を計画的に実施し、振動測定結果に問題がある場合は当該ポンプを点検します。その結果、内部部品の損傷が確認された場合については内部部品を交換するとともに、ドレン配管接続部についても予防保全の観点から速やかに新品を確保し、交換します。なお、ドレン配管接続部の目視点検の結果にじみ等が確認された場合については、新品への交換までの間、当該ポンプの使用禁止措置を講じます。
 これらの対策についてはマニュアルに記載し、施設課員及び運転員を対象に周知徹底を図ります。

図


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