日本原燃
【B情報】(2010年9月9日掲載、2011年2月1日原因及び再発防止対策掲載)

  使用済燃料受入れ・貯蔵建屋における
補給水設備ポンプB停止および系統分離弁閉止について

 9月8日(水)に、使用済燃料受入れ・貯蔵建屋において、燃料貯蔵プールに冷却水を補給するための貯槽(補給水槽)の水位計AおよびBのうち、水位計Bについて点検を実施したところ、10時22分頃、点検準備が整う前に水位計Bの信号線※1を解線したため、貯槽の水位低警報が発報し、2系統ある補給水設備ポンプのうち1系統(B系)が停止するとともに、系統分離弁※2が閉止しました。
 貯槽の水位については維持されていることを確認しました。
 解線した信号線については速やかに結線して機能の回復を確認した上で、11時53分にもう一方の補給水設備ポンプAを起動し、11時58分に系統分離弁を開状態に復旧しました。
 その後、停止した補給水ポンプBへの切り替えを12時40分に完了し、健全であることを確認しました。
 本事象に伴う周辺環境への影響はありません。


※1 水位計Bの信号線 燃料貯蔵プールに冷却水を補給するための貯槽の水位を示す電気信号が通る線
※2 系統分離弁 一般系統の設備と安全上重要な設備とを仕切る弁

  概要図
   
その後の調査の結果、原因及び再発防止対策は以下の通りです。
   
○原因
作業前に協力会社との作業工程や手順等に関する事前ミーティングに、当社作業担当者が参加しなかったため、協力会社との調整が不足していました。このため、協力会社から作業開始の連絡を受けた作業担当者は、作業内容を別の作業と勘違いし、当該作業の準備が整う前に作業の開始を了承しました。
協力会社作業員は、作業開始の了承後に実施する作業の準備状況の確認を行わないまま、当該の信号線を解線しました。
   
○再発防止対策
当社の当該部署の作業担当者に対し、作業工程や手順等を調整する事前ミーティングの重要性を認識させるための教育を行ったところであり、今後、手順書に明確化していきます。
協力会社作業員に対して、作業の準備状況の確認の重要性について、今後、継続的に教育を行うこととしました。

図


index もどる