日本原燃
以下は、ABC情報に該当しない軽度な機器故障等であり、また、工場外への放射性物質による影響はありません。

高レベル廃液ガラス固化建屋


セル内のクレーンフックの落下について

 5月23日(火)11時32分ごろ、高レベル廃液ガラス固化建屋において、セル*1内のクレーン*2を用いて、遮へい扉*3の保守作業に使用した足場材の移動作業を終えた後、空荷状態でフックの巻き上げ操作を行っていたところ、二本ある吊りワイヤが切れ、フックが床面に落下しました
 本事象に伴い、床面(ステンレスの板)に落下跡(へこみ等)が生じましたが、他の機器への損傷はなく、負傷者もありませんでした。
 ワイヤが切れた原因については、現在調査中です。その後、部品交換等を行い復旧します。
 なお、高レベル廃液ガラス固化建屋は、これまで放射性廃液のガラス固化処理は実施したことはありません。

*1 セル: 放射性物質を取り扱う機器等を設置している部屋で、厚い鉄筋コンクリートの壁による放射線遮へいの機能、設置している配管などから液体が漏えいした場合に確実に漏えい液を閉じ込め回収する機能を有している。なお、仮にセル内で漏えいや汚染があった場合でも、セル内の空気がセル外へ出てくることのないよう内部の気圧を低くしている。
*2 セル内のクレーン: 機器の保守・補修及び機器等を運搬するためのクレーン
*3 遮へい扉: 放射線を遮へいするための厚い扉

概要図参照(PDF)

図


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