日本原燃
【B情報】

低レベル廃棄物処理建屋


低レベル濃縮廃液の漏えいについて

 2月17日 19時36分頃、低レベル廃棄物処理建屋 地下2階 低レベル濃縮廃液受槽*1を収納する室(通常人の立ち入らない区域)において、漏えいを知らせる警報が発報しました。
 漏えい液を分析した結果、当該受槽に流入する濃縮廃液と同等の放射性物質が含まれていました。このため、当該室内を調査したところ、漏えい液受皿内及びマンホール周辺に約68リットルの液体が漏えいしていたことを確認しました。
 漏えいの原因は、当該受槽において、中和*2のために硝酸を投入し、その後、かくはんした際に、短時間で二酸化炭素が生成されたために液位が上昇し、当該受槽の上部にあるマンホールから濃縮廃液が漏えいしたものです。
 対策として、中和作業を実施する際には、かくはんを行いながら数回に分割して少量ずつの中和用試薬(硝酸)を投入するよう作業手順を見直します。
 なお、本事象による作業員の汚染、外部への放射線の影響はありませんでした。

*1 低レベル濃縮廃液受槽:再処理施設で発生する比較的放射性レベルが低い廃液を蒸発濃縮し、乾燥させた後に粉体状にしドラム缶に詰める工程のうち、蒸発濃縮した廃液を低レベル廃棄物処理建屋で受入れる槽
*2 中和:蒸発濃縮された廃液に硝酸を加えて中性にする。

概要図参照(PDF)

図


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