日本原燃
【C情報】

ウラン脱硝建屋


ウラン脱硝建屋内作業における作業員への酸性液滴の付着について

 7月 29日(金)15時45分頃、ウラン脱硝建屋管理区域内において、協力会社作業員がNOx(窒素酸化物)ガス回収設備*1の分析計ラック内に設置されたドレンポット*2及びチューブを取替える作業を実施していたところ、切断したチューブ内に残っていた非放射性の酸性の液滴(pH1)が飛散し、1滴程度が作業員1名の左眼に入りました。
  被災者は、水道水にて眼を洗浄した後、医師による診察を受け、眼の再洗浄及び点眼薬投与の上、業務への復帰可能と診断されたので通常どおりに勤務しています。
  なお、当該設備は現場据え付け後、NOxや薬品を扱っていない状態でしたが、製造メーカ工場内の試験で通気したNOxガスが凝縮水に溶け、ごく微量の硝酸が生成していたものと考えられます。

*1 NOxガス回収設備 :ウラン溶液を粉末にする際に発生するNOxを含んだ廃ガスからNOxを回収するとともに、これを貯留し、NOxを必要とする再処理工程にNOxを供給する設備。不純物の混入状況を確認するための1つとしてCO2分析計を設置している。
*2 ドレンポット :凝縮水等の廃液として処理する液体(ドレン)を一時的に受ける容器。

概要図参照(PDF)

図


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