日本原燃
以下は、ABC情報に該当しないごく軽度な機器故障等であり、また、工場外への放射性物質による影響はありません。

保健管理建屋

保健管理建屋における薬品の漏えいについて

 7月25日(月)10時35分頃、保健管理建屋*1の管理区域内において、バイオアッセイ*2で発生した気体の洗浄に用いた非放射性の水酸化ナトリウム水溶液(pH約10)が、希釈槽*3から約18リットル漏えいしているのを発見しました。漏えい原因は、フード・スクラバー装置内*4の貯留槽*5にpH計を挿入するため上部の蓋を開けていたことにより、貯留槽内の負圧のバランスがくずれ、給水ラインからの供給が過剰となったためと分かりました。このため、今後は貯留槽の蓋を閉じた状態で運転を行うことを手順書に記載するとともに、希釈槽内の液位確認を日常の点検項目に加えることとしました。

 

*1 保健管理建屋: 個人管理設備、医療設備等が設置された建屋であり、社員の健康診断、放射線業務従事者の指定・登録、バイオアッセイ等を行っている。
*2 バイオアッセイ: 放射線業務従事者の糞や尿を採取分析し、それらに含まれる放射性物質を測定することにより、体内に取り込んだ放射性物質の量及び被ばく線量を評価する手法。
*3 希釈槽: 貯留槽内の洗浄液を受け、排水する前のpHを調整する槽
*4 スクラバー装置: バイオアッセイ分析で発生した気体を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する装置
*5 貯留槽: スクラバー装置での洗浄に用いた洗浄液をためる槽
 

概要図参照(PDF)

図


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