非常用発電機の起動用空気圧縮機の故障に関する原因と対策について
1月24日(月)に発生したウラン濃縮工場補助建屋内にある非常用発電機A号機の起動用空気圧縮機の故障につきましては、調査の結果、同圧縮機に取り付けている安全弁(※)が、通常より低い圧力で作動したことが原因と判明しました。また、異音の発生はこの安全弁の作動によるものでした。
当該安全弁を交換するとともに、念のため、同型の非常用発電機B号機の空気圧縮機に取り付けている安全弁についても交換いたしました。
※安全弁の機能
圧縮機内の圧力が、設定値より高くならないように圧力を調整する弁。
以上
(1月25日掲載)
非常用発電機の起動用空気圧縮機の故障について
1月24日(月)21時25分頃、ウラン濃縮工場補助建屋において、巡視点検を行っていたところ、非常用発電機A号機(※1)の起動用空気圧を維持 するための空気圧縮機(※2)から異音がしていることを発見したため、同圧縮機を停止し点検・再起動したところ、異音が継続するため故障と確認しました。
現在、同圧縮機の故障の原因は調査中です。
なお、空気だめには起動に十分な空気圧が維持されているため、非常用発電機A号機の機能には支障がなく、非常用発電機B号機の健全性も確認しており、工場の安全性、運転には支障ありません。
また、本事象の発生による放射性物質の漏えいはありません。
以上
※1非常用発電機の用途 |
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・外部からの電源がなくなった時に、管理区域の負圧維持用の排風機や、排気用モニタ等に給電します。なお、非常用発電機は1台で必要な機器に電力を供給することが可能な容量をもっています。 |
※2空気圧縮機の設備概要 |
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・非常用発電機を起動する際には、空気だめに蓄えられている起動用空気を使用します。
・空気だめに蓄えられている起動用空気は、常に所定の圧力を維持するため、空気だめの圧力が低下すると空気圧縮機が自動で起動し、起動用空気を補充します。 |
非常用発電機起動系統概略図