日本原燃
再処理工場におけるアクティブ試験の実施状況について
(2006年7月31日更新)

アクティブ試験の概要 再処理工程図

※3月31日より開始した第1ステップの試験は、6月26日に終了いたしました。

□各主要建屋における試験実施状況(2006年7月31日現在)

【前処理建屋】
 2006年3月31日より「せん断・溶解運転性能確認試験」を開始し、6月10日には、第1ステップで予定していました下表のPWR燃料67体(約30トン)のせん断・溶解を全て終了いたしました。

(主な燃料仕様)
燃料の種類 燃焼度 冷却期間
PWR 17×17型燃料 約12,000〜約17,000MWd/tUpr 約20年
約30,000〜約33,000MWd/tUpr 約10〜18年

 第1ステップにおけるせん断では、発生が想定される「引っかかり」や「噛み込み」等は多少あったものの、試験工程に大きく影響を与えるトラブル等はなく、順調に進めることができました。

(アクティブ試験における使用済燃料のせん断実績)
種類 せん断実績(2006年6月30日現在)
加圧水型軽水炉用燃料(PWR燃料) 67体
沸騰水型軽水炉用燃料(BWR燃料) 0体
合計 67体

【分離建屋】
 2006年4月16日から、前処理建屋から使用済燃料の溶解液を受け入れ、「分離・分配性能確認試験」等の試験を開始し、核分裂生成物の除去性能やウランおよびプルトニウムの分配性能等を確認していま したが、第1ステップで予定していた試験は全て終了いたしました。

【精製建屋】
 2006年4月18日より、分離建屋から、分離・分配した「ウラン溶液」および「プルトニウム溶液」をそれぞれ受け入れ、「ウラン精製性能確認試験」、「プルトニウム精製性能確認試験」等を開始し、ウランおよびプルトニウムの精製性能等を確認していましたが、第1ステップで予定していた試験は全て終了いたしました。

【ウラン脱硝建屋およびウラン・プルトニウム混合脱硝建屋】
 ウラン脱硝建屋における「処理性能確認試験」等およびウラン・プルトニウム混合脱硝建屋における「脱硝性能確認試験」等は、第2ステップから実施する予定としています。
 なお、ウラン溶液およびプルトニウム溶液は脱硝処理を開始するまで、それぞれウラン脱硝建屋、ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋内の貯槽に一時的に貯蔵いたします。

放射性物質の放出状況(放射線・放射能リアルタイムホームページ)

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