低レベル放射性廃棄物の
次期埋設施設本格調査の概要について


次期埋設施設の本格調査は、平成14年11月13日に着手し、調査坑掘削工事、ボーリング調査等を実施しておりましたが、平成18年3月31日をもって終了しました。調査結果報告(概要)についてはこちらをご覧ください。

1.目的
 この調査は、施設の検討に必要な、地質・地下水・地盤に関するより詳細な情報を得ることを目的として行ったものです。

2.調査方法
 次期埋設施設の設置深度が50m〜100m下と深いことから、調査用のトンネルを掘削し、そこで地質・地盤・地下水の調査・試験を行いました。
 調査においては、南側台地の中央沢斜面部分を坑口とし、台地(標高約30m〜約40m)の地表面から約100m程度下までトンネルを掘削しながら調査を実施し、その結果を踏まえ、代表的な位置・深度を選定した上で、施設の安定性を検討するための試験空洞や、地質・地盤・地下水の調査をするための調査坑を掘削し調査を実施しました。
  この調査では、調査坑・試験空洞を利用した調査及びボーリング調査を行いました。


調査の目的
主な調査項目
(1)調査坑 施設予定地近傍の地質・地盤・地下水の状況
地質観察、物理試験、三軸圧縮試験、透水試験、流速測定、地下水圧測定
(2)試験空洞 施設の安定性
地質観察、岩盤変位測定、
支保工応力測定(注1)
(3)ボーリング、他 南側台地・尾駮沼・沢の地質・地下水の状況 ボーリング調査、コア観察、物理試験、三軸圧縮試験、透水試験、地下水圧測定、水質試験、音波探査(注2)

注1:掘削後の岩盤の保護や空洞内への岩盤の変形を抑える構造物にかかる力の測定
注2:地盤の電気抵抗が地下水の水質により変化する特徴を利用し、水質の分布状態から地下水の流動状況を把握する調査

 

3.調査結果報告(概要)
(こちらのPDFファイルをご覧ください)

4.工程
調査期間は、調査坑、試験空洞、ボーリング他を約3年程度かけて実施しました。
なお、調査坑等における一部の計測は、継続して実施いたします。