検査の実施状況

 当社では、海外から返還されるガラス固化体を、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで貯蔵する際、安全に貯蔵・管理できるものであることを確認するため、受入検査を行っています。
 本年4月22日~23日に受入れた返還ガラス固化体(輸送容器5基/132本)につきましては、5月9日より、輸送容器1基目(28本)の受入検査を実施しておりますが、発熱量測定において、荷主電力会社が国に提出した事業所外廃棄確認申請書に記載されている申請値と比較して計測誤差を考慮しても低い値が測定されたことから、受入検査に係る作業を一時中断しています。
 施設において管理するガラス固化体の仕様については、発熱量で2.5kW/本以下と定められていますが、事業所外廃棄確認申請書に記載されている申請値はその値より低い値であり、発熱量測定ではさらに低い値が測定されていることから、安全上問題となるものではありません。
 このため、当社は、検査装置の点検等を行い、また荷主電力会社とともに事業所外廃棄確認申請書に記載されている申請値の根拠となった英国再処理事業者から送付されたデータ等の確認を実施しております。
 当社における検査装置の点検結果では異常は確認されませんでした。荷主電力会社における調査等は継続しており、その調査結果を受け、今後、荷主電力会社は、事業所外廃棄確認申請書の取扱いを含め、必要な対応を行っていく予定です。

(2014年6月16日掲載済)

 荷主電力会社における調査の結果、事業所外廃棄確認申請書に記載されている申請値の一部を変更する必要があることが確認されました。
 本確認結果を踏まえ、荷主電力会社は、本日、事業所外廃棄確認申請書の変更の届出を実施しており、当社は、これらを踏まえて、受入検査に係る作業を再開する予定です。

(2014年8月12日掲載)

※事業所外廃棄確認申請書:原子炉等規制法第58条第二項の規定により、荷主電力会社が行った廃棄に関する措置について、国に申請する書類。

以 上